私が整体の技術を身につけたいと強く思ったきっかけの1つとなった症例がこちらです。
定期的にトリミングに来ていただいているジャービスくん、トイプードルの男の子、当時4歳です。

施術時点から1年半ほど遡った夏のある日(当時2歳)
若く元気でなんの問題もなさそうだったジャービスくんに突然「脊髄梗塞」という症状が襲いかかりました。
最初はヘルニアという診断で、緊急手術へと話が進んでいったそうです。
専門の病院へ転院し、さぁ手術だという段階で、これは『ヘルニアではなく脊髄梗塞』
という診断に変わり手術は中止、時間が経てば詰まっていたところが流れて痛みも消えると判断されました。

突然の痛み発生から病院2つを経て
手術することなく退院し、痛みが去るまで
わずか3-4日のこと。

深刻な事態にならずに本当によかった、、、
と思ったものの
それ以来ジャービスくんの姿勢が大きく崩れました。

背中は丸く湾曲

下の写真はカット中の様子ですが、
後方から見ると後肢が左に傾き、上から見ると歪曲しています。
おしっこの時に脚をあげるとよろけてしまうとのこと。
爪切りや足裏のカットで脚を上げるのも難しくなっていました。
何より、トリミングの時間中立っているのがしんどくなってしまったのです。

たった数日患っただけのこと
まだ若いし次第によくなるのかと期待していましたが
1年半もの間、3週間おきのトリミングのたびに
いつもこの状態を目の当たりにしていました。


整体施術後はこの通り↓↓↓
before / afterでご覧ください!

before
after
before
after
before
after

ちなみに施術には強い力は一切使いません。
ワンちゃんが痛い思いをするようなことはありません。

そしてさらに3週間後のトリミング時がこちら↓
きれいな姿勢を保っています😊


感無量でした。
この症例は少し特殊かもしれません。
多くのケースでは、身体の不調は少しずつ起こり
それゆえに飼い主さんは気づきにくかったり
多少あれ?と思っても
日常生活に支障があるほどではないと
そのまま見過ごしていきがちです。

慢性化した症状は
その分改善に時間を要することも多いですが
大きな問題に発展する前にケアすることはとても大切です。