肛門腺がクサイのは当たり前?

犬飼いさんなら「肛門腺」の存在はご存知と思います。
普通にググってみれば
「犬や猫などの動物の肛門の左右にある袋状の分泌腺で、
強い臭いのする分泌液を分泌します。」
と解説されていますように、、、
”クサいもの”として知られています。

それをわざわざ、このブログでは
クサイのは当たり前? とかタイトルで言ってしまっているので💦
、、、てことは、そうでないと言いたいのか?
と思われるでしょう、
はい、その通り!
その通りなんですが、、、、
皆さん、実は肛門腺については
通常は、病院やトリミングサロンに任せるものなので
一般の飼い主さんで実際に分泌物を見たことがある人はあまりいないでしょう

なので、
肛門腺とはなんぞや?
について少し詳しい説明を置いておきます。
不要な方はすっ飛ばして、先の方をお読みください。

「肛門腺」とは?
肛門の左右に1つずつ「肛門嚢」という袋があって
その中に肛門腺という分泌腺から出される分泌液を出す分泌腺のことです。
一般的には強いニオイを出すものとされ、
犬同士がお尻のニオイをかいで挨拶するのは
その分泌腺から出るニオイで個体識別をしているわけですね



肛門嚢は袋状なので、そこに溜まる分泌液は外に出さなければなりません。
一般的に言われていることとしては
大型犬などは排泄時に自力で排泄物といっしょに出せる場合が多く
小型犬は自力で出せない個体が多いため
病院やトリミングサロンで絞る必要があるとされています。

絞る、、、というか肛門嚢を外側から物理的に圧迫して
肛門からピュッと出てもらうようにするわけです。


私、トリマーですから
たくさんのワンちゃんの肛門腺を絞ってきましたし
個体差、バリエーションも体験してきました。

それで、わかったのは
肛門腺の溜まり方、形状、ニオイは
その犬の体内の状態をよく反映している
ということ

そして、、、
肛門腺が溜まるのは当たり前ではないこと
溜まったとしてもその分泌液がまったく臭くない場合があること
これがよくわかったのです。


もちろん、全犬の肛門腺がクサクナイわけではなく
私もこれまでに数々の、あの独特のニオイ、くさーい肛門腺を
たくさん絞ってきましたから
この発見はある意味とても新鮮ではありました。

身体から分泌されるものですから
身体の状態が反映されるのは当然のことではありますね

肛門腺が臭くないワンコがどれくらい臭くないかというと?

肛門腺絞りでピュッと出た分泌物を手で受け止めて
それを自分の鼻先までもっていってもクンクンしても
クサイどころか、特に何もにおわない
というレベルです。

多分それでも犬が嗅いだら個体識別は可能だと思いますが

普通の人間の鼻には無臭と言っていいです。

もちろん肛門腺のクサイ・クサクナイは偶然起こることではありません。

私は健康のバロメーターの一つとして見ています。

肛門腺に溜まるものに
どのような違いがあるか
なぜそうなるのか
よい状態にするにはどうすればいいのか、、、

長くなりましたので
次の投稿で書きますね

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